多リンク式安全膝
M0781 SwanS
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完成用部品
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体重制限 75kg
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重量 668g
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最大屈曲角 150°
- 遊動
- 多軸
- アルミ
- バネ
製品特長
SwanSは、体重75kgのロック膝を選択するべきか、遊動膝(安全膝)を選択するべきか迷うような活動度のユーザーからご使用いただける膝継手です。
立脚相での高い安定性
強めの伸展補助ばねが完全伸展位での踵接地を確実にし、安定した立脚相に入ることができます。踵接地時にはバウンシングにより瞬間回転中心が股関節の上後方に移動し、立脚相前半の膝折れをしっかりと防止します。定摩擦機構
ワンウェイクラッチを採用した伸展にのみ働く定摩擦機構が組み込まれています。定摩擦機構を調節することでターミナルインパクトを抑制できます。対象ユーザー
- 訓練用義足でのリハビリを開始する新規切断者に向いています。
- 立脚相の安定性が高い多軸遊動膝継手を求める低活動のユーザーに向いています。
歩行訓練に
SwanSは、小容量の空圧シリンダと強めの伸展補助ばねを備えています。そのため、適応となる低活動のユーザーや、義足使用開始直後のユーザーでは、基本的には遊脚相でSwanSの屈曲は起こりません。しかし、歩行訓練を行うにしたがって、少しずつ遊脚相で屈曲させながら歩行することができるようになります。SwanSをしっかりと振って歩行できるようになり、遊脚相制御に物足りなさを感じてきたら、遊脚相制御装置に油圧シリンダを備えたM0780 Swanへステップアップする、といった使用方法が可能です。
より安定性の高い瞬間回転中心位置
SwanSは、ロック膝を使用しているユーザーでも安心して歩行できるように、M0780 Swanよりもさらに安定性の高い位置に瞬間回転中心を設定しました。バウンシング時には、より高く後方に瞬間回転中心が移動します。股関節軸よりも、はるかに高く後方に瞬間回転中心が移動することで、踵設置直後の膝折れをロック膝のように完全に防止します。
ロック膝を超える安定性、歩きやすさ
SwanSは、活動度の低いユーザー向けに、さらに安定性の高いリンク構成に変更しています。それに伴い、立脚相初期によりバウンシングしやすくなりました。バウンシング機構によって、踵接地から足底接地までの期間を短くし、特に下り坂や凸凹道でロック膝よりも安定した歩行が可能です。
調節方法
伸展抵抗の調節
膝上部品の下面にある、調節ねじを六角レンチで回すことで伸展抵抗となる定摩擦の調節ができます。調節ねじを時計回りに回すと伸展抵抗が増加、反時計回りに回すと伸展抵抗が低下します。
バウンス感度の調節
矢状面でのSwanSの傾きおよびバウンシングバンパの圧縮量により、バウンス感度の調節ができます。膝下軸受の右側面にある固定ねじを緩め、後方の調節ねじを六角レンチで時計回りに回すとバンパの圧縮量が増し、バウンシング量が少なくなります。調節ねじを反時計回りに回すとバンパの圧縮量が減り、バウンシング量が多くなります。
製品仕様
モジュール番号 | M0781 |
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製品名 | SwanS |
活動度 | 1〜2 |
体重制限 | 75 kg |
重量 | 668 g |
全長 | 196 mm |
全幅 | 63 mm |
材質 | アルミ合金 |
遊脚相制御装置 | 空圧シリンダ・伸展補助ばね |
立脚相制御装置 | バウンシング機構 |
最大屈曲角度 | 150° |
組付け寸法 |